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<織田信長>公居館跡地に「手水」の穴 岐阜市教委(毎日新聞)

 岐阜市教委は18日、同市大宮町の岐阜公園内にある「織田信長公居館跡地」を発掘調査した結果、手を洗う「手水(ちょうず)」のためとみられる穴と池を発見したと発表した。

 手水や池は、室町時代の将軍邸の庭によく見られ、革新的イメージの強い信長が、将軍家の伝統や権威も取り入れようとしていた可能性があるという。

 発掘調査は84年に始まり、今年度が第4次調査。金華山西側の約300平方メートルを調査し、穴と池は山すその斜面から見つかった。池は東西約4メートル、南北約5メートル、深さ約30センチ。穴は直径90センチ、深さ30センチで、穴の周囲は石で囲まれていた。

 周辺では、瀬戸・美濃産の陶器や中国磁器なども出土。陶磁器の形から、穴と池は、信長が岐阜城に入城した1567年から関ケ原の合戦の前哨戦で落城した1600年までの間に造られたと推定される。近くでは、巨石を用いた石組みも確認され、一帯は庭園だったとみられる。

 これらの発見は、1569年に岐阜を訪れたポルトガルの宣教師ルイス・フロイスの書簡に記されている庭や池、茶室の描写と整合性があるという。

 発掘調査のメンバーで、京都造形芸術大学の仲隆裕教授(庭園史)は「『天下布武』(信長が印文に用いた政治思想)を意識した信長が、武家の作法を踏襲したのではないか。ただ、巨石の石組みなどはこの時代にはみられず、庭園のつくりは非常に斬新だ」と話している。

 同市教委は27日午後0時半〜午後3時、調査現場を公開する。【石山絵歩】

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